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201204
縄文時代より鯛は 日本人にとって大変身近で慣れ親しんだ魚です。 日本近海にはタイ科は約10種類生息しており 昔からお祝い事など魚の中で大変重宝がられた 魚のひとつです。産卵期を迎える春には 脂が良く載って「桜鯛」と呼ばれるほど おいしく 見た目も大変美しい魚です。近年は漁獲量が減り養殖物が出回る用になりましたが この時期の天然の鯛は 刺身で食べると独特の甘みがあって とろっとした食感は何物にも勝る まさに魚の王様です。特に目の下2尺約80cmぐらいで 2kg程度のものは非常に高値で取引されています。 昔は大名の位に応じて 食べる鯛の大きさが決まっていました。

<春に旬を迎える鯛の仲間>

レンコダイ

レンコダイ・黄鯛

真鯛とは約1~2ヶ月遅れで旬を迎える鯛です。 旬のレンコダイは 脂が載って塩焼きにすると 真鯛に負けないくらい 美味な魚です。また折り詰めなどに入っている物は 冷凍物が多くパサつき感 が ありますが鯛めしなどでお召し上がりいただくとかなりいけます。

石鯛

石鯛

釣りをされる方なら かなりなじみの多い石鯛ですがこの魚自身もかなり 美食家でうにさざえ、イセエビなどを硬い歯でバリバリと食します。 身が固いので お刺身などにすると歯ごたえがありあらは潮汁などにすると とてもおいしい魚です。また成長すると縞模様が消え口のあたりが黒くなることから 「クチグロ」とも呼ばれます。

チヌ

チヌ クロダイ

引きの強いことから 釣り人には大変好まれる魚ですが内湾に生息するため 少し磯臭さがあります。うまく活きじめにして血をぬきとり塩焼きにすると おいしくお召し上がりになれます。また鮮度が非常によい物は洗いにしても おいしく臭みも気になりません。

<炊飯器で作る鯛めし>

鯛めし

鯛めし

鯛のうろこを きれいに取り、内蔵えらなどを取る。生臭さをけすためきれいに水洗いをする。うすく全体的に鯛に塩を まぶす。表面に焦げ目がつく程度に焼き上げる。

炊飯器にあらかじめ洗っておいた米を入れ 酒と醤油を少々加える。味を調えるために少しの塩を加える。 上質の出汁こぶの上に先ほど焼いた鯛を載せ タイマー炊飯をせずにスィッチを入れる。

炊き上がったら少し蒸らして 鯛を取り除く。鯛の身だけをきれいに取り炊いたお米と混ぜ合わせる。 お茶碗によせお好みで三つ葉、もみのりを乗せて出来上がり。

ポイントは少し薄味で炊きあげるとおいしくお召し上がりになれます。